24時間換気は基準をクリアーすればOK?
2014年6月20日
Q3 24時間換気は法律で義務付けられているので、基準をクリアしていればよい。
NO,,,,,,,,,,,,,室内の容積X換気量、だけでは、室内の空気環境は改善されない。
換気は4種類に分類されています。
? 第1種換気方式 吸気、排気とも強制(機械換気)的に、換気する方法(熱交換型)
? 第2種換気方式 吸気を強制(機械換気)にして、排気を自然排気する方法
? 第3種換気方式 吸気を自然吸気にして、排気を強制(機械排気)にする方法
? 第4種換気方式 吸気、排気ともに、自然にする方法(従来の隙間の多い住まいの換気)
この4種類のなかで、当社は室内の空気の移動経路を造りだすために、第3種換気方法を取り入れています。
外断熱住宅(高気密、高断熱、24時間換気)で最も大切なのは、24時間計画換気と考えています。
家をすっぽり断熱材で覆い、気密を高めるため、換気をしなければ、家内の空気は汚れていきます。
流れのない川の水は淀み、流れのある川は常に澄んでいるのと同じ考え方です。その空気を取り入れた身体は、長い時間をかけて体調に影響が出るものと認識しなければならないと思います。そこで、長年の経験と実績から出た結論が24時間計画換気。吸気と排気を「計画的」に行うもので、家内に空気の淀みができないよう、吸気と排気の設置場所まで計算します。換気経路(空気が流れていく方向)を設計によって決めてあげることで、室内に起こりやすい空気の淀みをなくすことができ、かつ淀みによって湿気を含みやすくなるという空気の習性を解決することができます。その換気方法にいちばん適しているのが、第3種換気方式と考えています。
一晩寝ていた布団を入れた押入れ、一日着ていた洋服を入れるクローゼット 。目立たない場所ですが、家の中で一番空気が汚れている場所。この換気までを計画設計に含めています。外の新鮮な空気を室内に取り込み、その空気を部屋を通して、押入れや、クローゼットに入れて、その中の汚れた空気を一緒に外部に出してしまうことによってしか、室内の良い空気環境は作れないと考えています。